可愛らしいうさぎにまつわる話

うさぎは古来から人類に非常に近い場所にいる動物です。可愛らしくて愛くるしい姿から「うさぎは1人にしておくと寂しくて死んじゃう」と言われていますが、実際にはあまり人間がそばにいようがいまいが気になりません。餌をもらえればいいという態度で、ペットとしては犬や猫の方が飼い主に対して愛着を感じています。

おそらく知能が関係していると思いますが、飼い主の顔を覚えているかどうかも疑問です。性格的にも飼い主にすごくなつくという感じではないです。ただし、ある程度の知能もあるので、全く飼い主が放置しておいて餌だけを与えているというかかわり方だとうさぎもストレスがたまるでしょう。

うさぎが嫌がらない程度にかかわって孤独にさせない方がいいだろうというのは大抵の他の愛玩動物と同じぐらいでしょう。うさぎは他の愛玩動物とは違って群動物ではなく、愛玩用に改良されてもいないので、触られることに慣れていません。うさぎが嫌がっているのにもかかわらず無理やり抱っこするような事はやめておきましょう。

可愛らしい姿と裏腹に、生殖力が強く、多産なことも知られています。オスはメスに積極的、メスも妊娠していてもオスを積極的に受け入れてしまいます。ペットとして可愛がられているほかに、狩猟の獲物としても代表的な動物です。

西洋ではうさぎ狩りが貴族の遊び、スポーツの一種でした。さて、狩猟しても食用としてはどうかというと、生臭いのでよく臭み消しをしてスパイスやハーブを多用しないと食べにくいです。日本でも山の中で野生のうさぎを猟銃で狩って来る人がいます。すき焼きにして食べるのがおススメらしいですが、よくゆでて臭み消しをしてから野菜と一緒に煮るので、すき焼きというよりすき煮です。

好き嫌いも別れていて、苦手な人も多いです。ジビエを食べるのが流行していますが、うさぎを売り物にして料理しているお店は少ないでしょう。食べるよりもお守りとしてうさぎの手を持ち歩いている方がご利益がありそうですね。