ウサギの絵

何かひとつ、絵を描いてくださいと言われたとき、ウサギの絵を描く人がかなりの数いると思います。

丸を描いて、長く伸ばした耳を描けば、それはもうウサギに見えます。
それほど、耳の長い動物として広く人々の間に浸透しているのでしょう。
他の耳の長い動物の知名度が低かったり、あまり可愛らしくなかったり、ということもあるかもしれません。

ウサギはとても描きやすいので、ウサギの輪郭の中に、身近な人たちの顔をパーツを書き込んで、たくさんのアバターを作ったことがあります。ひげ面のおじさんも、産まれたての赤ちゃんも、おばあちゃんも、アイドルも、みんな、それなりに可愛げがあって、完成度の高いキャラクターになってきます。

そして、単純に描いたものほどデザインとして可愛らしくなっていく傾向があります。
ミッフィーなど点々とバツマークだけであんなに可愛いです。マイナンバー制度のマスコットキャラクター、マイナちゃんもウサギです。

1の字を並べて、流し目をくれているようなウサギさんになっていますが、この子は勝手にアレンジして描くことができません。内閣府大臣官房番号制度担当室に使用の申請をしてから、内閣府の作成したロゴマークを使用することができるという制限があります。内閣府のHPにマイナちゃんの公式プロフィールがあります。

個人的な楽しみとして、オリジナルのウサギを描くのが一番楽しいかもしれません。
極めて単純な輪郭でウサギと分かる、それくらいなじみの深い動物ですが、小学校で飼っていた時分には、目の前にいるウサギは取り立てて可愛くもなく、もそもそと動いている生き物という程度の認識でした。

ネットで検索して出てくるウサギの実物の画像はどれも可愛いウサギなのですが、絵にかいたウサギの方にどうも慣れ親しんでいるように思います。
はじめて人がウサギのことを知るのは、おそらく絵を見てです。小さな頃に、絵本の中で、そして大人が子供に喜んでもらおうと描くイラストで、人はウサギを知ります。あのアンパンマンの中にも、うさこさんがいます。

可愛いイラストの題材として、これほど愛される存在は数えるほどしかいないでしょう。
暇な時に、ウサギを描いてみませんか。